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ポケモンバトルについて語りたいことを語ります。よろしければお付き合いください。

【トリプル】霰トリパ【ピカチュウ大会チュウ!使用構築】

 みなさんこんにちは。コナタンです。今回はピカチュウ大会チュウ!通称ロリプルで使用した構築の紹介です。初めてのトリプルバトルでの公式大会でした。

 

 トリプルバトルそのものが初めてであった私にはトリッキーな戦術も、テクニカルな立ち回りもできません。そこで相手のパーティにあまり依存せず、安定して同じ戦法で戦うことが出来る霰トリパを組むことにしました。軸となるポケモンピカチュウユキカブリパールルです。

 

 以下に使用したパーティを紹介します。

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 先発は順にランプラー、リオル、ピカチュウです。ほぼ全ての試合をこの並びで選出しました。リオルのこの指とまれと命がけ、ピカチュウの猫だまし、襷ランプラーによってどんな相手に対しても初手でほぼ確実にトリルを張ることが出来ます。あとは裏のアタッカーの強力な全体攻撃で攻めていくだけ。ピカチュウのフェイントによりワイドガードや守るを解除することで、トリルターンを最大限に生かして戦うことが出来ます。

 

 この大会は、ストライク、ニューラ、サイドンニダンギル、ゴースト、ゲコガシラといった高種族値ポケモンを軸にしたパーティが非常に多かったこと。また、ヒノヤコマヤミカラスの追い風を軸としたパーティや、スカーフを持ったカメールホエルコの潮吹きを軸としたパーティなども多く、こうした環境にトリルを軸としたこの構築はかなり刺さっていたと感じました。

 

 トリパミラーをすることも多くありました。その対策として黒い鉄球を持たせたユキカブリを入れましたが、これが予想以上の活躍をしてくれました。本来であればトリル下で縛られるはずのパールル、カラカラ、ガントルユキカブリが先手を取れること。また、同速であるサイドンや相手のユキカブリにトリル下で確実に先手が取れることも強みの1つでした。

 

 このパーティの負け筋は基本的には以下の3通りに分けられます。

  1. トリル要因であるランプラーがトリルを張れなかった場合
  2. トリル中に相手を十分に崩せなかった場合
  3. 鉄球ユキカブリよりも遅いS種族値15以下のポケモンが相手にいる場合

 それぞれ具体的な例を上げますと、1 つ目は襷持ちのトリル要因メタである袋叩きニューラや、悪の波動や岩雪崩で怯ませてくるポケモン、トリル封印をしてくるランプラー。2つ目はリフレクターや光の壁を張ってくるシュシュプ・プリン・ゴチミルや、サイドンの決定力を下げてくる威嚇ズルッグ、トリル下でも先手を取り対角からでもユキカブリを縛ってくる持ち物なしヒノヤコマ、襷トリル返しのゴースト。3つ目はナックラーやゴンべ。幸いにもテッシードタマゲタケ入りのパーティには当たりませんでした。

 

 特につらいパーティはプリンで壁を張ってくるパーティでした。フレンドガードと両壁による守りの硬さで、トリル中に相手を崩しきれずに負けてしまいました。シュシュプゴチミルに対する勝率も悪く、全体的に壁構築への対策が甘いパーティだったと思います。

 

 結果は29戦23勝6敗で最終レートが1699+1戦分。あと1戦残っていますが、1700に乗せたところで終了しました。個人的にはすごく満足のいく結果ですが、同じ霰トリパのコンセプトでレート1750以上の人とも当たったので、もっと上が狙える構築であったと思っています。

 

以下に単体の紹介をします。

 

ピカチュウ@風船

特性:避雷針

努力値:H36 B212 S252

性格:臆病

放電、フェイント、猫だまし、守る

 

 使用率No1の今大会トップメタ!ロリプル界のカポエラーことピカチュウです。トリル下で攻めていくこのパーティでは相手のワイドガードや守るを解除できる貴重なフェイント持ちということでかなり大切に扱う必要がありました。そのため、耐久をヒノヤコマのいばラムアクロバットを確定耐えするラインまでBを振っています。これによりサイドンの珠岩雪崩なども確定で耐えることが出来ます。風船はサイドンとの並びでフェイント地震をノーリスクで決められることが強みです。トリル下での運用が前提であるため優先度の無いアンコールや草結びは使いにくく、代わりに守るを入れることでトリル下での場持ちを良くしました。放電は避雷針のピカチュウサイドンに左右されることなく当てたい相手にダメージを与えられるため採用しました。

 

ユキカブリ@黒い鉄球

特性:雪降らし

努力値:H252 C252

性格:冷静

吹雪、エナジーボール、氷の礫、守る

 

 トリル下のアタッカー1体目。鈍足と言ってもS種族値はロリプルのトリルアタッカーとしてはそこそこ速い40族であるため鉄球を持たせることで役割対象を増やしています。トリル下でパールル、カラカラ、ガントルに先手を取れること、同族対決に確実に勝てることが強みです。また、霰による定数ダメージとトリル下でのS判定、氷の礫によりトリルが切れた後でも追い打ちをかけられる点も非常に優秀でした。等倍に対しての火力はいまいちですが、上を取って相手の弱点を突いていく立ち回りはとても強かったと思います。

 

パールル@深海の牙

特性:シェルアーマー

努力値:H252 C252

性格:冷静

波乗り、吹雪、熱湯、守る

 

 トリル下のアタッカー2体目。深海の牙を持たせることにより特攻が2倍となります。また、吹雪・波乗り・濁流といった優秀な全体技を覚えること、サイドンニダンギルよりもS種族値が低いことも高評価です。全体の水技は命中安定のために波乗りを採用。単体の水技は熱湯を採用しましたが、トリプルでは波動系の技が対角に届くという性能があるため水の波動のほうがよかったと大会が終わってから気づきました。

 

サイドン@命の珠

特性:避雷針

努力値:H252 A252

性格:勇敢

地震、岩雪崩、ドリルライナー、守る

 

 トリル下のアタッカー3体目。このルールでは間違いなく強いポケモンですが、実際には非常に厚くメタられていることが多く、扱いが非常に難しいポケモンでもあります。逆に、サイドンの攻撃を1度でも全体に通すことが出来れば勝ちが一気に近づきます。このパーティでは風船持ちのピカチュウのフェイントと合わせて地震を打っていく立ち回りを基本に、サイドンに弱点を突いてくるポケモンを強く意識して立ちまわる必要がありました。岩雪崩外しによる負けを防ぐためにドリルライナーで確実に苦手な相手を処理したり、守るで縛りを解除しながら隣のポケモンで苦手な相手を処理したりするなど慎重な立ち回りが出来ていたと思います。草結び持ちのピカチュウが予想以上に多く、タイプ相性が有利な対面でも決して気が抜けない環境でした。

 

ランプラー@気合の襷

特性:貰い火

努力値:H252 C252

性格:冷静

熱風、シャドーボールトリックルーム、守る

 

 このパーティ唯一のトリル要因であり、自身もトリル下のアタッカーとなれるポケモン。パーティ構築上どうしても重いテッシードの対策に炎技が欲しかったためにシュシュプダブランゴチミルではなくランプラーを採用しました。ゴーストタイプで猫だましが無効であることが非常に強く、周りのサポートと襷によりほぼ確実にトリルを張ることが出来ます。襷が残るような展開であれば、時にはサイドン地震パールルの波乗りの巻き込みダメージを襷で耐えながら同時に攻撃するといった立ち回りも必要でした。熱風は外れる可能性があることと、中央のサイドンパールルの攻撃で2体のうちのどちらかは倒れていることが多く単体攻撃となることが多いため、命中安定なシャドーボールを打つことが多かったと思います。フェイントで襷がつぶれないこと、守るが確実に成功することも高評価でした。

 

リオル@こだわりスカーフ

特性:悪戯心

努力値:H252S252

性格:陽気

とび膝蹴り、岩雪崩、この指とまれ、命がけ

 

 トリルのサポート要員。特性が悪戯心であるリオルはこの指とまれを優先度+3で使えること、さらにスカーフを持たせることでピカチュウの猫だましよりも先にこの指とまれを使用することが出来ます。しかし、レベル30だとスカーフリオルとニューラが同速という点は非常に残念でした。また、サポートと自主退場を同時に行うことができる命がけにより、スカーフカメールゲコガシラを上から処理出来る点は非常に優秀でした。

 

 ダブルで強い霰トリパが、トリプルでも通じることが実感できた大会であったと思います。トリプル特有のルールである、位置によって殴れる範囲に制限があること。また、それを無視して対角にも攻撃できる飛行技や波動系の技の強さ、ムーブの効果的な使用方法については、まだまだ認識が甘いところがあります。これを機にトリプルレートに挑戦といきたいところですが、ローテと同様なかなか手が付けられないと思いますね。トリプルの公式大会があればまた参加したいと思います。ご指摘、ご質問があれば私のツイッター(@Red_Grave_11)か、このブログのコメント欄にお願いします。それでは失礼します。