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ポケモンバトルについて語りたいことを語ります。よろしければお付き合いください。

【シングル】フェアリーガーデン使用構築【公式大会】

 お久しぶりです。コナタンです。今回は「フェアリーガーデン」で使用した構築の紹介です。今大会は1カ月前から考察を行い、自ら考察記事を上げるなど気合十分で臨みました。考察記事をご覧になられた方は閲覧ありがとうございました。参考になりましたでしょうか?

 

 今回は私の構築案をカラメルさん(@mugicha_hojicha)にも渡し、私コナタンとカラメルさんのメインロムとサブロム合計4ロムで大会に挑みました。

 

 今回は先に結果を発表します。

  コナタン:メイン23勝7敗(最終レート1691:130位)

       サブ:22勝8敗(最終レート1704:97位)

  カラメル:メイン23勝7敗(最終レート1710:86位)

       サブ:25勝1敗(最終レート1803:5位)

 

 カラメルさんがサブロムでレート1800越えを達成しました。本当におめでとうございます。一方、残りの3ロムはレート1700前後とかなり苦しい結果となりました。敗因の多くはやはり運要素。今まで以上に麻痺、混乱、同速、怯みと多くの不安定要素を含む今大会では、予想通りそれらに苦しめられる結果となりました。また、型の読み違いや対策を切ったメタ要素など、相手とのパーティ相性にも大きく勝敗を左右されました。

 

 以下に使用したパーティの紹介をします。4ロム全て同じパーティを使用しました。

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  基本選出は先発クチート、後発にデデンネサーナイトです。後発デデンネトゲキッスクレッフィデデンネ意識です。今大会では後発トゲキッスの選出率が非常に高く、クチートに死に出ししてくる展開が本当に多かったと思います。そのためデデンネを後発におくことで後出しから炎技などを確3で受けきり、ほっぺすりすりや10万ボルトで攻めていく展開を作る必要がありました。また、クレッフィの電磁波やデデンネのほっぺすりすりの受け先としてもデデンネの後出しが非常に安定しました。

 

 電磁波や威張るなどの運要素が多い大会と言いながら、私のパーティにはラムの実などの異常状態対策を何一つしていません。その理由は、選出の幅を狭めてしまうことを恐れたからです。相手のパーティには必ずクレッフィデデンネトゲキッスなどがいるため、電磁波や威張るなどの運要素を対策するのであれば必然的にラムの実持ちのポケモンは絶対選出となってしまいます。相手の先発クレッフィを嫌うのであれば基本的には先発安定です。それはこちらの選出を大きく制限してしまうことになると考えました。また、ラムの実は受け身の持ち物であるため、腐ることも多いと考えました。そのため電磁波やほっぺすりすりはデデンネによってタイプで受ける、威張るは対策を切ることで、技や持ち物、選出の幅を広げました。実際、クレッフィは起点作りとしての役割が多く、威張るの採用率は低かったように思います。この判断は決して間違っていなかったと思います。

 

 以下に単体の紹介をします。今回はレベル30での調整のため少し複雑な努力値配分となっています。

 

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デデンネ@オボンの実

特性:ほおぶくろ

控え目:B12C208D40S244(めざ毒個体:B30C30D30)

技:10万ボルト、目覚めるパワー毒、仲間づくり、ほっぺすりすり

 

HB:陽気A252メガクチートのアイヘを仲間づくり+オボン込みで確3

C:無振りデデンネをめざパ毒で確2=オボン込み確3

HD:臆病サーナイトのシンクロノイズを50%の乱数で耐える

S:同族意識の最速(最速80族+4)

 

 以前、考察記事に書きましためざ毒を採用したデデンネです。その際、めざ毒はデデンネミラーとエルフーンへの対策と書きました。しかし、この大会を通じてエルフーンへの明確な対策にはなっていないと感じました。その理由はH252振りのエルフーンにはめざ毒を耐えられてしまうからです。そこから宿木の種身代わり守るのループを作られてしまいます。また、追い風脱出からメガクチートが出てくる展開にも弱くエルフーンがいるパーティには初手デデンネが安定しません。

 そのため、後発に置いてトゲキッスクレッフィデデンネへ後出しする立ち回りのほうが使いやすいと感じました。後発のトゲキッスを意識して、わずかなHPでも残しておく価値があり、不意打ちやアクアジェットの圏外であるデデンネが最後の詰め筋となる場面も多くありました。

 

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クチートクチートナイト

特性:怪力ばさみ→力持ち

陽気:H236B12S252

技:アイアンヘッド、不意打ち、挑発、身代わり

 

HB:陽気A252マリルリのA6アクジェ確定耐え、陽気A252クチートのアイヘ+不意打ち確定耐え

HD:臆病C252メガサーナイトのシンクロノイズ確3、臆病C252トゲキッスの持ち物無し大文字確定耐え

S:同族意識の最速、グランブルプクリンも意識

 

 挑発を入れることにより先発での役割が一気に広がります。その際、怪力ばさみは相手のクチートグランブル、トレースサーナイト、かちきプクリンなどに左右されず、安定して対等以上の勝負をすることが出来ます。また、デデンネとの対面では仲間づくりや甘えるを読んでメガシンカをせずに身代わりを張るという立ち回りが非常に強く、そのためにも怪力ばさみの意味があります。

 挑発は先発のエルフーン、メレシーの対策以上に、サーナイトのメタとしての意味が大きくあります。クチートサーナイトの対面は決してクチート側が有利ではありません。迂闊にアイアンヘッドを打つと、先手で道連れを打たれたり、身代わり金縛りによりアイアンヘッドを封じられたりしてしまいます。そこで対面から挑発を入れることによりこれらの展開を対策することができます。挑発の枠はどくどくや砂嵐と言った固定ダメージ技も候補となります。また、大会では岩石封じを覚えたクチートなども見かけました。

 

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マリルリ@突撃チョッキ

特性:力持ち

陽気:A212B24D12S252

技:滝登り、アクアジェット、じゃれつく、地ならし

 

HB:陽気A無振りクチートのアイヘ+不意打ち確定耐え

HD:C特化眼鏡デデンネの10万ボルト最大乱数以外耐え

S:同族意識の最速、グランブルプクリンも意識

 

 マリルリと言えば腹太鼓アクアジェットですが、この大会では安定しないと考えました。その理由はエルフーンのアンコール、拘りすり替えや威張る電磁波のクレッフィに加えて、デデンネクチート対面では腹太鼓が安定せず、H振りのクチートはA6積みアクジェを耐え、襷もちのサーナイトには返り討ちに合うからです。

 そこで今回はタイマン性能の高い突撃チョッキを持たせたマリルリを採用しました。デデンネサーナイトクチートとの対面から地ならしでSを下げ、上から滝登りやじゃれつくを打って落とします。トゲキッスのエアスラは確定3発ですが、6割の怯みを考慮すると不利な対面であると思います。

 また、突撃チョッキはこだわりすり替えクレッフィへのメタでもあります。チョッキを持ったクレッフィは補助技を使うことが出来ません。しかし、クチート対面では威嚇、デデンネ対面では仲間づくりやほっぺすりすり、また拘りすり替えのクレッフィは少なく、電磁波から入ってくることが多いことから、選出はあまりされませんでした。

 

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サーナイト@気合の襷

特性:トレース

臆病:C252S252

技:シンクロノイズ、金縛り、アンコール、道ずれ

 

S:同族意識の最速

 

 襷サーナイトと言うと後出しから癒しの願いでエースを復活させるサポート役のイメージが強いと思います。しかし、今回は2-1で相手のラストがクチートという状況であれば、特別な場合を除き後出しから勝つことが出来る詰め筋としてのサーナイトを採用しました。

 基本的な流れは、後出しからアイアンヘッドを襷で耐え、次のターン道連れを選択し相手が殴ってきたら勝ち。不意打ちや身代わり、剣の舞の場合はアンコールの後に金縛りをします。相手は次のターン悪あがきしか打てませんので道連れで勝ちとなります。特別な場合と言うのは、交代のターンに炎の牙で火傷を引くこと、岩石封じを打たれること。道連れのターンに挑発、毒毒、砂嵐を打たれることです。

 また、襷もちのサーナイトは太鼓アクジェマリルリのストッパーという役割もあります。しかし、壁やまきびしから太鼓マリルリの展開はクチートデデンネサーナイトの選出にはきつく、この展開で落とした試合もありました。クレッフィの処理をデデンネに任せているため処理速度が遅くクレッフィに仕事をされてしまいました。

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トゲキッス@命の珠

特性:天の恵み

臆病:C252S252

技:エアスラッシュ、火炎放射、アンコール、電磁波

 

C:珠放射で無振りクチート確1、H252クチート低乱数1

S:同族意識の最速

 

 トゲキッスの型は大きく2つに分かれます。先発のトゲキッスはラム持ちで、主にクレッフィを意識した型。後続のトゲキッスは珠や眼鏡などで、主にクチートへの死に出しから炎技の一貫性を作ることが目的です。大会では後続にトゲキッスを置いている人がほとんどでした。私が今回採用したトゲキッスも同様に珠を持たせた後発のトゲキッスとなります。

 もう1つ議論となることが炎技についてです。命中安定であるけれど珠を持ってもH振りのクチートが落とせない火炎放射か、命中不安定ではあるけれど珠を持たせれば確実にクチートを落とすことが出来る大文字かという選択です。私は珠火炎放射を選びました。理由はやはり命中の問題です。今大会は今まで以上に運要素に左右されるルールであるため、命中不安定技の採用はできるだけ避けたいという思いがありました。また、トゲキッスの特性により2割で火傷を引く可能性もあります。

 しかし、ラムでないトゲキッスは麻痺状態になると一気にその強みを失うこと。また基本的にはデデンネに勝てないため、見せ合いで選出を縛られます。そのため、選出はあまりされませんでした。

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クレッフィ@こだわりスカーフ

特性:悪戯心

穏やか:H248C104D140S12

技:ラスターカノン、リフレクター、電磁波、すり替え

 

HD:臆病C252振りトゲキッスの珠大文字を最大乱数以外耐え

C:ラスターカノン2発で耐久無振りクチートが身代わりを張れない、無振りサーナイトトゲキッスラスターカノンで確2

S:スカーフ込みで最速80族抜き

 

 サポート役として先発で安定するこだわりすり替えのクレッフィを採用しました。また、先発のサーナイトトゲキッス対面で不利にならないようHCDを調整しています。そのためSをスカーフ込みで最速80族抜きまで落としています。

 拘りすり替えについてですが、エルフーンよりも遅いということが選出の幅を狭める結果となりました。また、基本的にはクチート対面がつらいということ、デデンネマリルリにすり替えをしてもそのまま10万ボルトや滝登りで押される展開が苦しいことなど不安定要素が多く選出はあまりされませんでした。

 大会で見かけた型としては、光の粘土を持って両壁を張る起点作りの型、瞑想身代わりの積みアタッカー型、意表を突く眼鏡ラスターカノンの速攻アタッカー型などがいました。

 

 自信のある構築ではあったものの、大会のルール上ある程度の運もなければ上にはいけないと考えていました。そうした中でカラメルさんがこのパーティを使用し、勝率約96%、レート1800越えという大きな結果を残してくれたことは、大変うれしく思います。

 ご意見、ご質問がありましたらコメント欄や私のツイッター(@Red_Grave_11)まで連絡をよろしくお願いします。それでは失礼します。