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ポケモンバトルについて語りたいことを語ります。よろしければお付き合いください。

【カロスダブル】ガルニンフィア【あいオフ使用構築】

 久しぶりのブログ更新となります。みなさんこんにちは。コナタンです。今回は6月1日に愛知県で行われました、しゃなぽけさん(@__shana__)主催の第2回あいオフに参加しました。

 今回のオフはカロスダブルのマッチ戦でした。マッチ戦はお互い同じパーティを使って先に2勝したほうが勝ちというルールで、2戦目以降は技構成や持ち物が相手にある程度知られている状態から始まります。そのためマッチ戦では情報の管理が特に重要であり、こちらが相手に与えた情報と、相手から与えられた情報を整理し、それらを踏まえた上での行動が必要となります。S関係や火力など、細かい情報まで必死にメモを取ります。普段のレート戦とは異なるため、マッチ戦に合わせたパーティを作る必要があります。メガ2軸の構成であったり、電磁波やトリル、追い風など2つ以上のS操作を入れたりすることがマッチ戦のパーティの特徴です。

 オフの規模としては対戦参加者が14人と少ないですが、現在全国ダブルの上位で頑張っている人や、ワシントンで行われるWCSのLCQを目指している人、前回のあいオフ優勝者などの実力者が参加していて非常レベルの高いオフであったと思います。

 結果については予選3勝1敗の2位通過。各グループの2位同士で再び総当たりを行い、2勝0敗で決勝トーナメント進出。トーナメントは1回戦である準決勝で敗退。3位決定戦は行わなかったので、最終的な結果は同率3位でした。同じく3位の相手の方には予選で対戦し1-2で負けているので実質4位ですね。総試合数は16試合で、11勝5敗でした。

 

 それではパーティの紹介です。

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ガルーラ ガルーラナイト ギガインパクト アームハンマー 猫だまし 守る 肝っ玉→親子愛
ニンフィア 精霊プレート スピードスター 電光石火 破壊光線 守る フェアリースキン
サザンドラ ハバンの実 流星群 悪の波動 火炎放射 守る 浮遊
ギルガルド 拘りスカーフ シャドーボール 聖なる剣 目覚めるパワー氷 道連れ バトルスイッチ
ロトム オボンの実 10万ボルト ハイドロポンプ 鬼火 守る 浮遊
ガブリアス ラムの実 ドラゴンクロー 地震 岩雪崩 守る 鮫肌

 

 パーティのコンセプトは全国ダブルで人気のガルーラニンフィアの並びをカロスダブルでも使ってみようというものでした。ニンフィアを使う際、参考にしたパーティがSHINEさんの「ギガはかいこうせん滅び」とヨッ★シー☆さんの「ニンフィアサザンドラ軸」です。超高火力で相手を縛り、一撃で倒していく戦い方は使っていて本当に気持ちがいいものでした。

 さらに今回は新たなカロスの闇、最速スカーフギルガルドを使ってみました。ギルガルドのSはジャパンカップが近づくにつれてだんだんとラインが上がっていき、ジャパンカップでは最速で襷を持たせたギルガルドがカロスの闇として話題となりました。準速キリキザンを1だけ抜けるSと、ブレード状態でも強気に動かせる襷との相性の良さに誰もが感心したことと思います。

 そのカロスの闇のさらに上を行くスカーフギルガルドは、上がり続けるギルガルドのSラインの最終地点として最もふさわしい型であると思います。今回のオフではこのギルガルドが非常に猛威を奮い、相手を次々と闇に落としていきました。ワイドガードに隠れて忘れがちな卵技である道連れとの相性も非常によかったと思います。みなさんこいつが道連れを覚えるってご存知でしたか?

 

以下、個別の紹介です。

 

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ガルーラガルーラナイト

特性:肝っ玉→親子愛

実数値:H201 A151 B101 - D101 S130 → H201 A184 B121 - D121 S140

努力値:H164 A180 B4 D4 S156

性格:意地っ張り

ギガインパクトアームハンマー、猫だまし、守る

 

S:最速ドーブル(実数値139)抜き

 

 今回のコンセプトであるギガインパクトは捨て身タックル以上の火力が瞬間的に出せることが素晴らしく、相手の調整を一気に崩すことが出来ます。しかし反動で1ターン動けないことが大きなデメリットです。そのため、使用の際は相手の積み技持ちに対して隙を見せない並びが重要です。そして命中率が90であることにも注意が必要です。

 また、今回は猫だましと守るを両立したガルーラを採用してみました。同じ相手と数回対戦するマッチ戦だからこそ生かすことが出来る型であると思います。1試合目で猫だましと守るを両方見せないなど、マッチ戦独特の立ち回りも必要だと感じました。

 ガルーラのSに関しては最速が安定であることは間違いないですが、Sを落としても最速ドーブル抜きの140は確保したいところです。しかし、誰もが思いつく140というラインはガルーラを始めとする100族やその付近の多くのポケモンが調整するラインでもあります。そのためSをもう少し振り、実数値で141や142まで振ることの重要性を強く感じました。特に、どちらのガルーラが先にアームハンマーを打つかで勝敗は大きく変わってくると思いました。

 

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ニンフィア@精霊プレート

特性:フェアリースキン

実数値:H201 A73 B85 C176 D150 S83(A妥協個体)

努力値:H244 C236 S20

性格:控え目

スピードスター、電光石火、破壊光線、守る

 

C:11n調整

S:4振りバンギラス抜き

 

 全国ダブルではハイパーボイスで暴れまくっているニンフィアですが、カロスダブルではハイパーボイスが使えないため火力に乏しく使用率はとても低いポケモンです。しかし、ニンフィアの1つの魅力である破壊光線は特性と持ち物で火力が底上げされ、とてつもない威力となります。

 スピードスターは特性込みでマジカルシャインと威力がほとんど変わらず、必中であることがメリットですが、その効果が発揮される場面は濁流の命中ダウンと砂下の砂隠れガブリアス、小さくなるフワライドぐらいです。今の環境であれば火力のわずかに高いマジカルシャインで十分だと思います。ニンフィアでニョログドラを見ているのであれば、事故を確実に防ぐことが出来るスピードスターの採用となります。また、サーナイトとの差別化の1つである一致先制技の電光石火は、低火力であるスピードスターの火力を補うために必要です。

 Sに関しては4振りのバンギラスを意識していますが、最近のバンギラスはSに振っている型が非常に多いためこの調整にあまり意味を感じません。追い風を使用するのであれば、追い風下でガブリアスを抜くことが出来る実数値85をお勧めします。

 

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サザンドラ@ハバンの実

特性:浮遊

実数値:H175 - B111 C187 D119 S141

努力値:H60 B4 C196 D68 S180

性格:控え目

流星群、悪の波動、火炎放射、守る

 

H:16n-1調整

C:11n調整

HD:ハバン込みC特化キングドラの眼鏡流星群確定耐え

S:最速ドーブル(実数値139)抜き抜き

 

 ニンフィアギルガルドとの補完が抜群のポケモンです。パーティ全体で重たいギルガルドへの圧力であり、パーティ唯一の炎技持ちです。相手のドラゴンに縛られないハバンの実を持たせたサザンドラボーマンダガブリアスの前で安定して立ち回ることができます。

 調整先は雨下でも強気に出せるようC特化キングドラの眼鏡流星群耐えですが、今回のオフではおそらくC特化であろうサザンドラの流星群が急所に当たりハバンを貫通して落ちてしまいました。雨パには一度も当たらず、ガブのドラクロやマンダの流星群を受ける機会もなかったため、この調整や持ち物が活躍する場面はありませんでした。

 SはHとCをいい感じに振った余りを全て振ると141となります。ガルーラよりも1速いこのサザンドラのおかげで、バンギバレルの並びによる怒りの粉に対して、サザンドラでバレルを落とし、ガルーラバンギラスを落とすという場面を作り出すことが出来ました。

 

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ギルガルド@こだわりスカーフ

特性:バトルスイッチ

実数値:H136 A70 B166 C102 D153 S123(B妥協個体)

努力値:H4 C252 S252

性格:むじゃき

シャドーボール、聖なる剣、目覚めるパワー氷、道連れ

 

 ジャパンカップでも話題となった最速ギルガルドを自分でも使ってみたい。だけど同じ型では面白くないし意外性もない。ならばスカーフを持たせようと思い採用しました。ニンフィアサザンドラの交代先として後ろから投げることが多く襷との相性がいまいちであることから、後出しして上から縛ることができるスカーフギルガルドはこのパーティには非常に合っていたと思います。

 今回のオフでは、ガブリアスボーマンダを上からめざ氷で処理したり、シャドーボールサーナイトに圧力をかけたり、道連れによって身代わりを張ったギルガルドメガカメックスをカロスの闇に突き落としたりと非常に活躍しました。

 道連れは岩雪崩との選択となります。岩雪崩の一番の仮想敵はリザードンYですが、現在のカロスダブルの環境にはリザYが少ないため採用価値は薄いと思います。

 

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ロトム@オボンの実

特性:浮遊

実数値:H157 - B148 C131 D146 S107

努力値:H252B164C44D44S4

性格:おだやか

10万ボルト、ハイドロポンプ、鬼火、守る

 

 パーティの補完としての採用。なぜか今回のオフではKPトップでした。パーティ全体で重たいニョログドラとファイアローをしっかりと見ることが出来ます。今回は雨パと1度も当たらなかったため選出機会は少ないですが、選出した試合はしっかりと仕事をしてくれました。

 努力値配分は何を仮想敵としていたか忘れましたwどこかのブログの配分をそのまま使用しています。耐久に厚く振り確実に1度は動けるロトムです。安心感があります。

 

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ガブリアス@ラムの実

特性:鮫肌

実数値:H183 A182 B115 - D106 S169

努力値:A252D4S252

性格:ようき

ドラゴンクロー、地震、岩雪崩、守る

 

 選出すれば何かと活躍してくれるカロスダブルの絶対的エース。このパーティでは貴重な岩雪崩持ちです。ラムの実はただ単にガルーラドーブル意識というだけでなく、鬼火やキノコの胞子に対して1ターン余裕を持って行動できる点や、ヘドロ爆弾や熱風に対して追加効果を気にせず後ろから安心して投げられる点に強さを感じています。

 

 今回のオフで初めてマッチ戦を行いましたが、普段のレート戦とはまた違った考え方が必要であり、運だけでは決して勝てない実力勝負のルールであると思いました。接戦の試合では1時間近く対戦することもあり、集中力とメンタルの強さが必要です。3試合目はお腹が痛くなるほどの緊張感を味わうことが出来ます。それだけ勝った時の喜びは相当なものだし、負けたときは全力で落ち込みます。あまりこういったルールで対戦することはないため非常にいい経験となったと思います。

 構築について質問や意見などがありましたら、このブログのコメント欄や、ツイッター(@Red_Grave_11 )に連絡をしてください。ここまでお読みいただきありがとうございました。それでは失礼いたします。